挑戦したい気持ちはあるものの、審査の基準が分からず手を出せずにいる方は少なくありません。
この記事では、クラファン審査の本当の難易度や見られるポイント、落とされないための事前準備まで分かりやすく解説します。
正しい準備の手順を知れば、審査に対する怖さは解消されるはずです。
クラファンの審査は厳しい?結論と審査で見られる3つの基本基準
「クラウドファンディングの審査はとても厳しくて、特別な実績がないと通らないのでは」と思われがちです。
結論から伝えると、クラファンの審査は決して厳しすぎるものではありません。
規約をしっかり確認し、必要な情報を正しく記載すれば、個人でも初めての方でも通過することができます。
CAMPFIREで公開されているプロジェクトページを見ても、大企業だけでなく個人事業主や一般の個人の方が起案した企画がたくさん並んでいます。
審査の目的は、挑戦者を振り落とすことではありません。
支援者が安心して支援できる環境を守るために、基本的なルールが守られているかを確認しているのです。
審査で見られる主な基準は、大きく分けて3点あります。
基準1:プラットフォームの利用規約やガイドラインに反していないか
まず確認されるのは、企画内容がプラットフォームの利用規約に適合しているかどうかです。
公序良俗に反する内容や、過度に射幸心をあおるような企画、禁止されている物品のリターン設定などは審査に通りません。
また、政治活動や宗教活動に該当するものなど、プラットフォームごとに規定されている取り扱い不可カテゴリに触れていないかも厳しく見られます。
基準2:プロジェクトの実行主体やリターンの実現性が明確か
「誰がこのプロジェクトを行うのか」「集まった資金で何をするのか」が明確になっている必要があります。
プロフィール情報が曖昧だったり、プロジェクトの実行計画が現実離れしていたりする場合は修正を求められます。
支援者にお届けするリターン(返礼品)が、本当にスケジュール通りに製造・発送できる体制になっているかも重要な判断材料です。
基準3:法律や許認可に関する記載が正しく行われているか
扱う商品やサービスによっては、法律上の許認可や資格が必要になる場合があります。
例えば食品の販売であれば食品衛生法の許可、中古品であれば古物商許可などが必要です。
リターンとして提供するものが法律に抵触していないか、必要な許認可を得ているかが厳しく確認されます。

なぜ落ちる?審査に通らない主な理由とよくある落とし穴
審査で不通過になったり、修正依頼(差戻し)が入ったりするのには明確な理由があります。
審査に引っかかってしまう主な原因を把握しておけば、事前に対策を立てることができます。
よくある落とし穴をいくつか紹介します。
表現や画像に関する不備がある
プロジェクト本文や画像の中で、誇大表現や根拠のない言い切りを使っていると修正を求められます。
「絶対に効果がある」「世界初の技術」といった根拠のない表現は、支援者に誤解を与えるため認められません。
また、他者の著作権や商標権を侵害するような画像や文章を無断で使用しているケースも、審査で落ちる原因になります。
リターンの履行方法やお届け時期が不明確か
リターンの内容が具体的でない場合も、差戻しの対象になりやすいポイントです。
「オリジナルグッズを贈ります」という記載だけで、サイズや素材、デザインのイメージが分からない状態では審査に通りません。
お届け予定時期が遅すぎたり、逆に製造期間を考慮すると現実的でないほど早すぎたりする場合も、実現性を疑われて修正が入ります。
必要な許認可や資格の提示が漏れている
前述した許認可の証明書類が提出されていない場合、審査は完了しません。
リカーの販売には酒類販売業免許、リラクゼーションや美容関連では薬機法に触れない表現への修正が必要になります。
自分が扱おうとしている商品が、どの法律や規制に関わるのかを事前に調べておかないと、審査の段階で大幅なタイムロスが発生します。
された箇所を正しく修正して再申請すれば、多くの場合無事に審査を通過できます。
審査落ちを防ぐ!申請前に揃えておくべき準備チェックリスト
スムーズに審査を通過するためには、申請ボタンを押す前に自分でしっかりと見直しを行うことが大切です。
審査落ちや何度も差戻しになるのを防ぐために、あらかじめ手元に揃えておくべき情報とチェック項目をまとめました。
審査申請の直前に、一つずつ確認してみてください。
- 実行者の本人確認書類やプロフィールの詳細情報
- プロジェクトの目標金額と具体的に何に使うかの資金使途
- リターンの具体的な内容、定価との比較、お届け予定月
- 商品やサービスの権利関係に関する証明(許認可証や権利保有の証明)
- 権利侵害のない画像や自作の文章だけで構成されているか
特に画像については、フリー素材であっても商用利用やクラファンでの利用が許可されているかを確認しておく必要があります。
また、目標金額の設定についても注意が必要です。
CAMPFIREのAll or Nothing方式を選ぶ場合、手数料は17%(サービス利用料12%+決済手数料5%、税別)かかります。
この方式では目標未達の場合に支援金を一切受け取ることができないため、必要な経費と手数料を正しく計算して金額を設定しておく必要があります。
ちなみに、目標未達でも集まった分を受け取れるAll In方式もありますが、どちらの方式を選ぶにしてもリターンを確実に届けるためのコスト計算は欠かせません。
審査通過はスタートライン。公開前に知人へ声をかける重要手順
無事に審査を通過すると、いよいよ公開ができるようになります。
しかし、クラファン相談室として事前にお伝えしたいのは「審査通過はあくまでスタートラインに立っただけ」ということです。
審査に通ったからといって、ページを公開するだけで自然とお金が集まるわけではありません。
CAMPFIREで公開されている様々なプロジェクトの支援傾向を見ると、支援の多くは公開直後の数日間に集中していることが分かります。
初速がつかないプロジェクトは、その後に検索画面やSNSで注目される機会が減ってしまう傾向があります。
この公開直後の勢いを生み出すのが、既存の知人や友人からの支援です。
インターネット上の見知らぬ誰かが支援してくれるのは、すでにいくつかの支援が入っていて賑わっているページを見た後になります。
そのため、ページを公開する前に知人や友人に連絡を取り、クラファンを始める旨を伝えておく「呼び水」の設計が欠かせません。
「公開した初日に支援してもらえるよう、あらかじめ応援者に声をかけておく」という準備が、成功率を大きく左右します。
審査の申請と並行して、身近な人たちへどのように想いを伝え、協力を頼むかを考えておきましょう。
【正直なアドバイス】準備不足なら実施を延期した方がいいケース
クラファン相談室では、挑戦したいという気持ちを全力で応援したいと考えています。
ですが、プロジェクトの状況によっては「今はまだ実施しない方がいい」と正直にお伝えする場合もあります。
無理にスタートさせて失敗してしまうのを防ぐためです。
具体的には、公開直前に声をかけられる知人やコミュニティが全く存在せず、告知の準備もできていないケースです。
SNSのアカウントも作ったばかりでフォロワーがおらず、見知らぬ人からの自然流入だけに頼ろうとしている場合、目標達成は非常に厳しくなります。
そのまま公開しても、誰にも知られないまま期間が終了してしまうリスクが高いのです。
また、リターンの原価計算や発送費用などの試算が甘く、集まれば集まるほど赤字になってしまうような状態も危険です。
もし準備が不足していると感じるなら、無理に今すぐ公開する必要はありません。
まずはSNSやメルマガでファンや知り合いを増やしたり、リターンの製造体制を整えたりする期間を1〜2ヶ月設けることを検討してください。
しっかりと準備を整えてから挑戦する方が、結果として目標達成にずっと近づくことができます。
審査基準を正しく理解し、万全の事前準備と告知計画を立てた上で、自信を持って最初の一歩を踏み出しましょう。