特別な資料作成スキルや、難しい専門用語を覚える必要はありません。
この記事では、クラファン企画書の作り方を分かりやすい手順に分けて丁寧に解説します。
自分が本当に今クラファンを実施すべきか見極めるための参考にしてください。
何から書けばいい?クラファン企画書で悩むあなたへ
クラウドファンディング(クラファン)を始めたいと思ったとき、最初に壁と感じやすいのが企画書づくりです。
企画書と聞くと、ビジネスコンテストで使うような難しいスライドや、見た目の綺麗なプレゼン資料を想像するかもしれません。
しかし、クラファンの企画書は、立派な資料を作成することが目的ではありません。
一番大切な役割は、あなたが「誰のために・なぜやるのか」を自分自身の中で明確に整理することです。
頭の中にある想いやアイデアを整理しないままページを作り始めてしまうと、途中で文章が書けなくなったり、誰に向けたプロジェクトなのかがブレてしまったりします。
まずは手元のノートやパソコンのメモ帳に、自分の考えを書き出すことからスタートしてみましょう。
企画書は自分自身と向き合うための整理ツールだと考えると、少し気が楽になるはずです。
ただし、企画書が完成したからといって、必ずしも全員が今すぐクラファンを実施すべきだとは限りません。
準備の段階で十分な応援者が見込めない場合や、費用計算で赤字になるリスクが高い場合は、無理に実施しない判断も大切です。
クラファン相談室では、挑戦する方の背中を押すことと同じくらい、リスクを避けるための客観的な視点も大切にしています。
まずは基本の項目を押さえながら、あなた自身の企画を整理していく手順を見ていきましょう。

クラファン企画書に入れるべき5つの基本項目
企画書を作成するときは、ゼロから項目を考える必要はありません。
あらかじめ必要な要素を決めておき、そこに当てはまる内容を一つずつ埋めていくのが一番の近道です。
CAMPFIREで公開されている様々なプロジェクトページを見ても、支持を集めている企画には共通して含まれている項目があります。
基本となる要素は、主に以下の5つです。
- プロジェクトの目的(なぜこの挑戦をしたいのか)
- ターゲット層(誰のどんな悩みを解決したいのか)
- リターンの内容(支援してくれた人に何を返すのか)
- 必要な資金と使い道(目標金額とその内訳)
- 実施スケジュール(いつ公開し、いつ届けるのか)
プロジェクトの目的には、あなたがなぜその活動を始めようと思ったのかという背景や情熱を書きます。
写真や文章でどれだけ綺麗に飾っても、この「なぜやるのか」という根っこが弱ければ、読む人の心には届きません。
ターゲット層については、「すべての人に届けたい」と広く設定しすぎないことがコツです。
「こんな悩みを抱えている特定のひとり」に伝わるように整理すると、共感を得やすくなります。
リターンの内容や資金の使い道、スケジュールについては、支援者が安心できるような具体性が求められます。
これら5つの項目がしっかり繋がっているかを確認しながら、全体像を描いていきましょう。
【実践】クラファン企画書を形にする5つの手順
基本項目が分かったら、実際に企画書を形にしていく具体的な作業に入ります。
いきなり完璧な文章を書こうとせず、ステップを踏んで順番に進めていくことが挫折しないコツです。
ひとつずつの手順を追って、頭の中を整理していきましょう。
手順1:アイデアと理由を紙に書き出す
最初に行うのは、頭の中にある思いを全て吐き出す作業です。
「なぜこれを作りたいのか」「これによって誰が喜んでくれるのか」を思いつく限り書き出してみてください。
文章の美しさや順番は気にせず、箇条書きでメモしていくだけで十分です。
自分の原体験や、日常生活で感じた不便さなどを思い出してみると、企画の軸が見えてきます。
手順2:目標金額と使い道を計算する
次に、プロジェクトを実現するためにいくらお金が必要なのかを計算します。
目標金額を設定する際は、実施にかかるすべての費用を洗い出す必要があります。
商品の製造費やリターンの送料だけでなく、プラットフォームに支払う手数料も計算に入れなければなりません。
集まった資金から手数料や原価を差し引いたときに、手元にいくら残るのかを正確に把握しておくことが重要です。
計算が大雑把だと、せっかく目標を達成したのに手元にお金が残らず赤字になってしまうケースもあります。
手順3:支援者へのリターンを組み立てる
必要な費用が見えてきたら、支援してくれた方々に提供するリターン(返礼品)を考えます。
モノを送るリターンだけでなく、心を込めたお礼メールや、活動報告の閲覧権、イベントへの招待など、さまざまな形が考えられます。
支援者が「このプロジェクトを応援してよかった」と感じられるような魅力的なお返しを用意しましょう。
設定する価格帯も、気軽に応応援しやすい3,000円〜5,000円程度のものから、しっかり支援したい方向けの高額なものまで幅広く揃えるのが一般的です。
手順4:公開前と公開後のスケジュールを組む
企画の骨組みができたら、タイムスケジュールを作成します。
クラファンは、ページを公開して放置しているだけではなかなか支援が集まりません。
実は、支援の多くは公開直後の数日間に集中する傾向があります。
そのため、公開する前の準備期間にどれだけ人に声をかけられるかが勝負の分かれ目となります。
公開前に応援してくれる知人や友人に声をかけておく準備を「呼び水」と呼びます。
公開前からリターン発送完了までの全体スケジュールを、カレンダーに落とし込んでみましょう。
手順5:身近な人に見せて意見を聞く
最後に、書き上げた企画書を身近な家族や友人に見てもらいましょう。
自分ひとりで作っていると、専門用語を使ってしまっていたり、前提知識がないと伝わらない文章になっていたりすることがよくあります。
「この説明で意味が伝わるか」「リターンに魅力を感じるか」を客観的にチェックしてもらうことが大切です。
第三者からの意見をもとに修正を加えることで、誰にとっても読みやすい企画書に仕上がります。
企画書を作っても「実施しない方がいい」2つのケース
企画書を最後まで作成してみると、プロジェクトの強みだけでなく弱みや課題も見えてきます。
クラファン相談室としては、企画書が完成したからといって無理に公開へと進めることはおすすめしていません。
状況によっては、「今は実施しない」という決断をする方がプロジェクトにとってプラスになることもあります。
具体的に実施を見合わせた方がよいケースについて解説します。
ケース1:初動で応援してくれる人が全く見込めない場合
クラファンで最も重要と言っても過言ではないのが、公開直後のスタートダッシュです。
CAMPFIREで公開されている成功プロジェクトを観察してみても、初日や開始数日以内に達成率の数10%が集まっているケースが多く見られます。
見知らぬ第三者が支援するかどうかを判断するとき、「すでに多くの人が支援しているか」を参考にすることが多いためです。
もし現時点で、公開初日に支援してくれそうな知人やフォロワー、顧客がまったく思い浮かばない場合は注意が必要です。
「公開すれば誰かが偶然見つけて支援してくれるだろう」という期待だけで見切り発車してしまうと、誰からも支援が入らないまま期間が過ぎてしまう可能性が高くなります。
また、All or Nothing(目標未達なら支援金を受け取れない)方式で挑戦する場合、目標に届かなければ1円も手に入りません。
All In(未達でも支援金を受け取れる)方式であっても、目標と大きくかけ離れた金額で終了してしまうと、プロジェクトの実施自体が困難になる場合があります。
初動の呼び水となる応援者が見込めないときは、まずSNSやリアルな場でファンを増やし、見込み客を作ってから挑戦する判断も誠実な選択です。
ケース2:費用計算をした結果、赤字になるリスクが高い場合
企画書の手順で目標金額や原価を計算した際、どうしても手元に利益が残らない、あるいは持ち出しが発生してしまうケースがあります。
リターンの原価が高すぎたり、梱包費や送料の見積もりが甘かったりすると起こりやすい問題です。
さらに、集まった支援金に対してCAMPFIREであれば17%(サービス利用料12%+決済手数料5%、税別)の手数料が発生します。
税金の支払いや、予期せぬ配送トラブルへの対応費用なども考慮しておく必要があります。
計算上どうしても利益が出ない構造になっている場合は、リターンの価格設定を見直すか、製造コストを下げる交渉をする必要があります。
それが難しいようであれば、資金調達の手段としてクラファンを選ぶこと自体を一度再検討した方がよいかもしれません。
無理な資金繰りでスタートしてしまうと、目標を達成してもその後の事業や活動が立ち行かなくなってしまいます。
迷ったら「クラファン相談室」と一緒に整理してみませんか?
クラファン企画書の書き方と、事前に確認すべき注意点についてお伝えしてきました。
企画書づくりは、自分自身の想いやビジネスモデルと向き合う貴重なプロセスです。
豪華な資料を作る必要はありませんので、まずは「誰のために・なぜやるのか」を自分の言葉で整理してみてください。
一人で考えていると、目標金額の設定が妥当なのか、初動の呼び水をどう作ればいいのか、迷ってしまうこともあるかもしれません。
また、「自分の企画は本当に今クラファンをやるべき段階なのだろうか」と不安になることもあるはずです。
クラファン相談室(運営:fulfull株式会社)は、CAMPFIREの公式パートナーとして挑戦者をサポートしています。
無理に実施を勧めることはせず、実施しない方がいい場合も含めて客観的で誠実なアドバイスを心がけています。
企画書の段階で悩んでいる方や、プロジェクトの方向性を整理したい方は、ぜひ気軽な気持ちでご相談ください。