「とりあえずページを作ってみようか」「画像を用意したほうがいいのかな」と迷ってしまうのはとても自然なことです。
クラファン相談室では、不安を抱えるあなたが迷わず一歩を踏み出せるように、準備の順番をわかりやすく解説します。
成功のために最初にやるべきことはページ作成ではなく、もっと手前にある大切な準備です。
「何から始めれば…」と不安なあなたへ|最初の1歩はページ作りではありません
クラウドファンディングを挑戦しようと思ったとき、多くの方が最初にパソコンを開いてプロジェクトページの原稿を書き始めようとします。
しかし、いきなり文章を書いたり画像を集めたりするのは、実は失敗しやすいパターンの一つです。
何から手を付ければいいのか分からないと感じるのは、プロジェクトの全体像や適切な順番が見えていないからです。
クラウドファンディングで一番大切なのは、綺麗なページを作ることではなく「誰に支援してもらうか」をあらかじめ整理しておくことです。
CAMPFIREで公開されているページを見ると、目標を大きく達成しているプロジェクトの多くは、公開前から熱心な応援者とコミュニケーションを取っています。
ページ作りは、集まった想いや企画を形にするための後半の作業にすぎません。
まずは「何のために、誰に向けて届けるのか」という土台づくりからスタートしましょう。

クラファンを始める前に整理すべき「3つの基本要素」
準備を進める前に、まずはご自身の頭の中にあるアイデアを3つの要素に整理することをおすすめします。
この3つが固まっていない状態でページを作り始めても、途中で何を書けばいいのか分からなくなってしまうからです。
具体的には、次の3つの視点から企画を見つめ直してみましょう。
- 誰のどんな課題を解決したいのか(ターゲットと目的)
- なぜあなたが今それをやる必要があるのか(ストーリー)
- 支援してくれた人にどんな体験や品物を返すのか(リターン)
例えば、新しい商品を開発したい場合「どんな困りごとを抱えている人」に向けた商品なのかを言葉にします。
そして、なぜ大手メーカーではなくあなたが作るのかという背景や情熱が、支援者の心を動かす理由になります。
リターンについても、ただ商品を売るだけでなく、プロジェクトの過程を一緒に楽しめるような工夫が必要です。
CAMPFIREで公開されている様々なプロジェクトを観察すると、支援が多く集まっているプロジェクトは、この3つの要素がシンプルで分かりやすく書かれていることが分かります。
まずはノートを開いて、この3要素を自分の言葉で書き出すことから始めてみてください。
【手順】公開までにやるべき具体ステップ(企画・呼び水・ページ制作)
アイデアの整理ができたら、いよいよ具体的な準備ステップに進みます。
クラウドファンディングは、公開するまでの事前準備で成果の8割が決まると言っても言い過ぎではありません。
具体的には、以下の4つのステップ順に進めていくのが最もスムーズです。
コンセプト策定と目標金額の設定
最初は企画のコンセプトを明確にし、いくら資金を集める必要があるのかを計算します。
目標金額を決める際は、集めたお金で何を実現するのかという実費だけでなく、リターンの製造費や送料、プラットフォームの手数料も含めて計算する必要があります。
例えばCAMPFIREのAll or Nothing方式(目標未達の場合は支援金を受け取れない形式)を利用する場合、手数料は17%(サービス利用料12%+決済手数料5%、税別)かかります。
目標に届かなかった場合にリスクを負わないAll or Nothing方式か、目標未達でも集まった分を受け取れるAll In方式か、ご自身の企画に合った募集形式を選ぶこともこの段階で行います。
事前のファンづくりと呼び水設計
コンセプトが決まったら、ページを作る前に「身近な人への声かけ」を開始します。
クラウドファンディングの支援の多くは、公開直後の数日間に集中する傾向があります。
公開初日にいきなり見知らぬ人から支援が入ることは珍しく、最初の勢いを作るのは知人や友人、既存のファンです。
あらかじめ「○月○日からクラファンを始めるので応援してほしい」と直接伝えておき、初日に支援が入る状態を作っておくことを、専門用語で呼び水(よびみず)と呼びます。
この呼び水づくりを怠ってしまうと、公開したのに誰にも気づかれないまま期間が過ぎてしまう原因になります。
プロジェクトページの作成とリターン設計
事前の応援者が確保できそうな見通しが立ってから、ようやくページの作成に入ります。
文章の構成や画像の準備、リターンの設定を行います。
リターンは高額なものだけでなく、手軽に応援できる3,000円〜5,000円程度の選択肢も用意しておくと支援されやすくなります。
ページ作成の詳しい手順や見栄えの良い構成については、別記事の「クラファン本文の書き方と構成|失敗しない作成手順を徹底解説」でも詳しく解説していますので、合わせて参考にしてください。
審査申請と直前告知
ページが完成したらプラットフォームに申請を出し、審査を受けます。
審査には数日かかることがあるため、公開希望日の2週間前には申請を出しておくと安心です。
審査を通過したら、公開日に向けてSNSやメッセージ機能を使って「あと○日で公開です」と最終告知を行っていきます。
正直にお伝えします「今はクラファンを実施しない方がいい」人の特徴
クラファン相談室(運営:fulfull株式会社)では、挑戦したいすべての人を応援したいと考えています。
しかし、状況によっては「今はまだクラウドファンディングを実施しない方がいい」とお伝えすることもあります。
せっかく時間と労力をかけて準備しても、失敗して傷ついてほしくないからです。
具体的には、以下のような考えや状況にある方は、一度立ち止まることをおすすめします。
- ページさえ公開すれば、勝手にお金が集まると思っている
- 誰にも知られずに、こっそり資金調達をしたいと考えている
- 応援してくれる知人や友人に一切連絡を取りたくない
- 来週までにどうしても現金が必要など、時間に余裕がない
クラウドファンディングは魔法の金のなる木ではありません。
見知らぬ誰かが偶然ページを見つけて支援してくれる確率は、想像以上に低いのが現実です。
身近な人への連絡を避けたい場合や、事前準備の時間を取れない場合は、目標を達成できずに終わってしまう可能性が高くなります。
もし上記に当てはまる場合は、SNSで少しずつフォロワーを増やしたり、まずは身近な1人にサービスを買ってもらったりする泥臭い活動から始める方が、結果として成功への近道になります。
まとめ:まずは身近な応援者への相談から始めてみよう
クラウドファンディングを始めるために最初に行うべきことは、パソコンに向かって原稿を書くことではありません。
ご自身の想いを整理し「この挑戦を誰に応援してもらいたいか」を考えることです。
そして、その思いをまずは家族や友人、信頼できる知人に話してみることからスタートしてみてください。
「こんな企画を考えているんだけど、どう思う?」と相談したときの相手の反応が、クラウドファンディング成功への最初の手応えになります。
身近な人の応援という小さな波紋が、公開後に大きな支援の波となって広がっていきます。
焦ってページを作り始める必要はありません。
まずはご自身の企画の目的と、応援してくれそうな人の顔を思い浮かべることから一歩を踏み出してみましょう。