クラウドファンディングに興味はあるけれど、自分に向いているのか分からず立ち止まっていませんか? 有名人や特別な商品がないと成功しないのではないかと、不安になるお気持ちはとてもよく分かります。 クラファン相談室(運営:fulfull株式会社)では、状況によっては実施しない方がいいという判断も含めて、正直な情報をお届けしています。 この記事を読むことで、ご自身の企画がクラファンに向いているかどうかを冷静に判断できるようになります。
この記事の内容
クラウドファンディングは魔法の仕組みではありません クラファンに向いてない人の特徴 クラファンに向いている人の特徴 自分はどちら?挑戦すべきか判断する3つの質問 向いていないと感じたときの選択肢と見直し方 クラファンでよくある失敗とその回避策 まとめ:自分の状況を見極めてから第一歩を踏み出そう
クラウドファンディングは魔法の仕組みではありません
クラファンと聞くと、インターネット上で企画を公開すれば全国から自然とお金が集まる印象を持つかもしれません。
しかし実際のところ、ただページを作っただけでは誰にも見られずに終わってしまうケースが少なくありません。
クラファン相談室としては、どんな企画でもクラファンをやれば成功するとは考えていません。
企画の内容や現在の準備状況によっては、クラファンを実施しない方が良い場合も確実に存在します。
まずはクラファンという仕組みの現実を知り、自分に適している手段なのかを見極めることが大切です。
クラファンに向いている人・向いていない人の特徴
クラファンに向いてない人の特徴
クラファンに挑戦しても成果が出にくい方には、いくつか共通する特徴が見られます。
無理に進めて費用や時間を無駄にしないためにも、まずは向いてない人の特徴から確認していきましょう。
資金集めだけが目的で人との関係づくりを軽視している
クラファンを単なる資金調達の手段としか捉えていない人は、苦戦しやすい傾向にあります。
支援者は商品そのものだけでなく、実行者の想いやストーリー、これまでの関係性に対してお金を払うからです。
購入型のクラファンは、資金調達であると同時にファンづくりのマーケティング施策でもあります。
人とのコミュニケーションを面倒だと感じてしまう場合は、他の調達方法を検討した方が無難です。
公開前の事前準備に時間をかけたくない
ページを公開すれば勝手に拡散されると思い込み、公開前の準備を怠ってしまう人も向いていません。
CAMPFIREで公開されているプロジェクトページを観察してみると、集客に成功しているプロジェクトほど事前準備に膨大な時間を投資していることが分かります。
文章の推敲や画像の用意だけでなく、公開前にどれだけ応援者を巻き込めるかが勝敗を分けます。
準備の手間を惜しんで一発逆転を狙おうとすると、思い通りの結果は得られません。
企画や商品の魅力を自分の言葉で説明できない
自分が作ろうとしているものや解決したい課題について、情熱を持って語れない場合も注意が必要です。
クラファンのページでは、なぜ自分がこの挑戦をするのかという個人的なストーリーが強く求められます。
客観的なスペックだけを並べたカタログのようなページでは、訪問者の心を動かすことはできません。
自分の言葉で想いを伝えることが苦手な場合は、まず企画の根本にある理由を整理することから始める必要があります。
クラファンに向いている人の特徴
一方で、特別な名声がなくてもクラファンで目標を達成できる人たちもいます。
どのような人や企画がクラファンに向いているのか、具体的な特徴を見ていきましょう。
身近に応援してくれる知人やファンが一定数いる
すでに自分の活動を応援してくれる友人、知人、あるいはSNSのフォロワーがいる人はクラファンに向いています。
クラファンにおける初期の支援は、見知らぬ第三者ではなく、身近な知人や既存のファンから生まれることがほとんどだからです。
公開直後に身内から熱狂的な支援が入ることで、プロジェクトに勢いが生まれます。
自分の呼びかけに応えてくれる関係性がすでに一定数あるなら、大きなアドバンテージになります。
公開までに1〜2ヶ月以上の準備期間を確保できる
クラファンは公開ボタンを押す前の行動で結果の8割が決まると言っても過言ではありません。
見切り発車をせず、じっくりと準備期間を取れる計画性のある人はクラファンに向いています。
公開前にSNSで制作過程を発信したり、応援してくれそうな人に個別に連絡をとったりする地道な作業を楽しめるかがポイントです。
スケジュールを逆算して着実にタスクをこなせる人は、クラファンで成果を出しやすいです。
仕組みや手数料などのリスクを正しく理解している
クラファンのルールやコストを冷静に計算できる人も、成功を引き寄せやすいと言えます。
たとえばCAMPFIREのAll or Nothing方式を選択した場合、手数料は17%(サービス利用料12%+決済手数料5%、税別)かかります。
目標金額に1円でも届かなければ、集まった支援金はすべて返金され、1円も受け取ることができません。
こうした仕組みや手数料を計算に入れた上で事業計画を組める人は、トラブルなくプロジェクトを進められます。
自分はどちら?挑戦すべきか判断する3つの質問
自分が向いているか向いていないか迷ったときは、次の3つの質問をご自身に投げかけてみてください。
客観的に自分の状況を整理することで、今すぐ始めるべきかどうかがクリアになります。
公開初日に支援してくれる知人が10人以上思い浮かぶか
1つ目の質問は、プロジェクト公開直後にすぐ支援してくれそうな人の顔が具体的に浮かぶかどうかです。
クラファンでは、公開直後の数日間に支援を集中させることが非常に重要です。
スタートダッシュに成功すると、プラットフォーム上の人気ランキングに掲載されやすくなり、一般の支援者の目にも留まりやすくなります。
事前にお願いを聞いてくれそうな知人が10人以上思い浮かばない場合は、まず人間関係やファンづくりから始める必要があります。
公開前に「呼び水」を作るための個別連絡ができるか
2つ目の質問は、公開前に関係者へ1人ずつ丁寧に連絡をとる覚悟があるかどうかです。
クラファン用語で「呼び水」と呼ばれる設計があります。
これは、公開前にお願いに回り、公開初日に一定の支援金が入る状態を意図的に作り出す施策のことです。
誰も支援していないゼロのページには、見知らぬ人は支援しづらいという心理が働きます。
泥臭く一人ひとりに連絡を取ってお願いする作業をいとわない姿勢があるかが判断の境目です。
未達成リスクと手数料を考慮した資金計画が作れているか
3つ目の質問は、支援金から引き落とされる手数料や万が一の未達時の対応まで考えられているかです。
All or Nothing方式は未達成なら支援金を受け取れませんが、リターン履行の義務は生じないためリスクを抑えられます。
一方のAll In方式は目標未達でも支援金を受け取れる代わりに、1人でも支援者がいれば必ずリターンを届ける義務が発生します。
目標額から17%(税別)の手数料を引いた残額で本当にリターンやプロジェクトが実行できるのか、事前のシミュレーションができているかが重要です。
向いていないと感じたときの選択肢と見直し方
もし3つの質問に答えられず、自分は向いていないのではないかと感じても落胆する必要はありません。
クラファン相談室としては、準備が整っていない段階での無理な公開はお勧めしていません。
今すぐ実施しないという選択をし、別の手段を選ぶことも立派な戦略です。
今すぐ実施せずファン作りを優先する
集客の目途が立っていない場合は、クラファンの公開時期を数ヶ月後ろに倒すことを検討してください。
その期間を使って、SNSやブログで制作の裏側を発信し、企画のファンを少しずつ増やしていきます。
アイデア段階から周りを巻き込んでおくことで、いざクラファンを始めたときの強力な応援団になってくれます。
急いで失敗するよりも、準備期間をかけて確実に支援が集まる土壌を作ることが賢明です。
銀行融資や他チャネルでの販売を検討する
テストマーケティングやファン作りではなく、純粋に資金だけが必要な場合は、他の手段の方が適していることもあります。
たとえば日本政策金融公庫などの創業融資を活用すれば、手数料を払って不特定多数から集めるよりも確実に資金を確保できる場合があります。
また、完成した商品を通常のECサイトで販売する方が、リターン設計の手間をかけずに済むこともあります。
クラファンにこだわりすぎず、自分の目的に合った最適な手段を選ぶ視点を持ちましょう。
クラファンでよくある失敗とその回避策
向いている特徴に当てはまっていたとしても、やり方を間違えると失敗につながってしまいます。
多くの人が陥りがちな失敗パターンを知り、あらかじめ回避策を講じておきましょう。
公開しただけで満足して広報活動を止めてしまう
よくある失敗の代表例が、ページ公開後に告知活動を止めてしまうことです。
初日に知人からの支援が入ったとしても、その後の発信を怠ると途中で支援の伸びが完全に止まってしまいます。
活動報告機能を活用して進捗を更新したり、SNSで支援への感謝を伝え続けたりする姿勢が必要です。
プロジェクト期間中は、最後まで走り続ける体力が求められます。
リターンの原価計算を誤って赤字になる
リターンの価格設定や送料の計算を甘く見積もってしまうトラブルもよく見られます。
支援金額だけに目を奪われ、リターンの製造コストや梱包費、発送費、そして手数料17%(税別)を計算に入れていないと、結果的に赤字になってしまいます。
集まったお金のうち、実際に手元に残る金額がいくらになるのかを事前に厳密に計算しておく必要があります。
手元に残る資金で本来の目的が達成できるか、リターンごとの損益分岐点をしっかり確認しておきましょう。
まとめ:自分の状況を見極めてから第一歩を踏み出そう
クラウドファンディングに向いているかどうかは、才能や知名度ではなく、事前の準備と人との関係性で決まります。
自分に向いている特徴があると感じた方は、まずは公開に向けたスケジュールの整理から始めてみてください。
もし現時点で向いていないと感じた場合でも、実施時期を遅らせてファンを作ったり、他の調達手段を検討したりすることで道は開けます。
無理に急がず、ご自身の状況に合わせた最適なアプローチを選んでいきましょう。