特別な実績や名前がなくても、クラウドファンディングで目標を達成することは可能です。
この記事では、クラファン相談室が、未経験の方が成功を目指すために知っておくべき準備の手順や、実施を見送るべき判断基準まで包み隠さずお伝えします。
「素人には無理?」クラファンで成功する人と失敗する人の違い
クラウドファンディングは、有名な企業やSNSでインフルエンサーと呼ばれる人たちだけのものだと思われがちです。
しかし、CAMPFIREで公開されているプロジェクトページを見ると、個人の方が地域の小さなお店を開く資金を集めたり、オリジナルの商品を形にしたりしている事例がたくさん掲載されています。
実績や知名度のない初心者であっても、クラウドファンディングで資金を集めることは十分に可能です。
では、成功する人と失敗してしまう人の違いはどこにあるのでしょうか。
それは、プロジェクトを公開する前の準備にどれだけの時間と労力をかけたかという点です。
成功する人は、プロジェクトが公開される前から周囲の人に声をかけ、初日から支援が集まる状態を丁寧に作っています。
一方で失敗してしまう人は、「良い企画を作ってページを公開すれば、見知らぬ誰かが偶然見つけて支援してくれるはずだ」と考えてしまいがちです。
どれだけ素晴らしい想いがあっても、インターネットの海の中にページを置くだけでは、誰にも気づいてもらえません。
素人だから失敗するのではなく、事前準備をしないまま公開してしまうから失敗するのだということを、まずは知っておいてください。

初心者が絶対に押さえるべきクラウドファンディングの基本(方式・手数料)
クラウドファンディングを始める前に、基本的な仕組みや発生する費用について正しく理解しておく必要があります。
特に大事なのが、募集方式の違いと、プラットフォームへ支払う手数料の仕組みです。
CAMPFIREなどのプラットフォームでは、大きく分けて2つの募集方式があります。
ひとつは、目標金額に達しなかった場合に支援金を一切受け取れず、支援者に全額返金される「All or Nothing(オール・オア・ナッシング)方式」です。
もうひとつは、目標金額に届かなくても集まった分の支援金を受け取ることができる「All In(オール・イン)方式」です。
All or Nothing方式を選ぶメリットは、目標金額を達成したときにのみリターンのお返しや事業を実行する約束になるため、資金不足で企画がとん挫するリスクを防げる点にあります。
ただし、目標に届かなかった場合は手元に1円も残らないため、達成に向けた綿密な計画が必要になります。
費用面についても確認しておきましょう。
CAMPFIREでAll or Nothing方式を利用する場合、手数料は17%(サービス利用料12%+決済手数料5%、税別)となっています。
例えば、100万円の支援金が集まった場合、手数料として17万円と消費税が差し引かれ、残りの金額が手元に入ることになります。
リターンの製造費や送料だけでなく、こうした手数料も考慮した上で目標金額を設定しなければ、集まったお金だけでは資金が足りなくなってしまう危険があります。
計画を立てる段階で、手元にいくら残るのかをしっかり計算しておくことが大切です。
勝負は公開前!初日に支援を集める「呼び水」のつくり方
クラウドファンディングにおいて、最も重要と言っても過言ではないのが「スタートダッシュ」です。
プラットフォーム上のデータや公開ページを分析してみると、成功しているプロジェクトの多くは、公開された直後の数日間に支援が一気に集中しています。
人は、誰も支援していないプロジェクトよりも、すでに多くの人が支援していて盛り上がっているプロジェクトに惹きつけられます。
初日に支援が集まることで、プラットフォーム内の注目のプロジェクトとして取り上げられやすくなり、一般の閲覧者の目にも留まりやすくなります。
この「最初に勢いをつける仕掛け」のことを、クラファン相談室では「呼び水」と呼んでいます。
呼び水を作るためには、公開前にどれだけ身近な人たちへアプローチできるかが勝負です。
知人や友人、家族、普段からお世話になっているお客様などへ、プロジェクトを立ち上げる理由や想いを事前に伝えておきましょう。
「○月○日の○時に公開するので、もし共感してもらえたら初日に応援してもらえると嬉しい」と具体的にお願いしておくことがポイントです。
見知らぬ誰かからの支援を待つのではなく、まずは身近な応援者からの熱量を集めることが、プロジェクト全体を成功に導くための最大の鍵となります。
【手順解説】未経験からスタートするクラファン成功の5ステップ
具体的にどのような手順で準備を進めていけばよいのか、全体の流れを確認しておきましょう。
未経験からクラウドファンディングに挑戦する場合、以下の5つのステップで進めていくのが確実です。
ステップ1:企画の整理と目標金額の設定
まずは、「なぜこのプロジェクトを行うのか」「誰にどんな価値を届けたいのか」を言葉にします。
その上で、リターンの原価や配送費、プラットフォームの手数料17%(税別)を計算し、現実的な目標金額を算出します。
ステップ2:リターン(返礼品)の設計
支援者が「応援したい」「この返礼品が欲しい」と思えるリターンを用意します。
形のある商品だけでなく、お礼の手紙やイベントへの参加権、感謝の動画など、気持ちを届けるリターンも効果的です。
ステップ3:プロジェクトページの作成
想いを伝える文章と、魅力を伝える画像を用意してページを作成します。
読者がスマホで読むことを意識して、読みやすい文章構成や見やすい画像を配置することが大切です。
ステップ4:公開前の呼び水づくり
ページが完成したら、公開日を決めて事前告知を開始します。
友人や知人、既存のファンに対してダイレクトメッセージや対面で想いを伝え、公開初日に支援してもらえるようお願いをしておきます。
ステップ5:公開後の広報活動
プロジェクトがスタートしたら、SNSでの発信や個別メッセージ、活動報告の更新を継続して行います。
最後まで諦めずに発信し続けることで、支援の輪が徐々に広まっていきます。
正直にお伝えします:いまクラファンを実施しない方がいいケースとは?
クラファン相談室では、すべての人にクラウドファンディングをおすすめしているわけではありません。
状況によっては、今すぐにスタートするべきではないケースもあります。
例えば、身近に応援してくれる知人や友人が全くおらず、SNSなどの発信拠点もない状態での実施は避けたほうが無難です。
クラファンの支援の第一歩は、常に挑戦者の身近な関係性から生まれます。
ベースとなる人間関係やファンがゼロの状態で公開しても、呼び水を作ることができず、途中で挫折してしまう可能性が非常に高くなります。
また、プロジェクトの準備に使える時間が十分に確保できない場合もおすすめできません。
ページの作成や事前のアプローチ、公開後の発信には相当な時間とエネルギーが必要です。
「忙しくて連絡をとる時間がない」「とりあえず出しておけば誰かが支援してくれるだろう」という気持ちであれば、今は実施を見送るのが誠実な判断だと言えます。
まずはSNSで自分の活動を発信して小さなファンを作ったり、身近な人に企画の相談をしてみたりすることから始めてみてください。
土台を作ってから挑戦する方が、結果的に成功の確率を格段に高めることができます。
まとめ
素人だからといってクラウドファンディングで成功できないということはありません。
特別な知名度がなくても、正しい準備の手順を踏み、公開前の呼び水設計をしっかり行えば、目標達成を目指すことができます。
しかし、準備期間をとらずに公開してしまったり、応援してくれる身近な人との関係性が作れていない段階で始めてしまうと、厳しい結果になりやすいのも事実です。
自分にいま必要な準備は何なのかを見極め、焦らず一歩ずつ進めていきましょう。
クラファン相談室では、あなたの挑戦が納得のいく形になるよう、これからも客観的で誠実な情報をお届けしていきます。