そう思い立ってクラウドファンディングに興味を持ったものの、何から手をつければいいのか分からず立ち止まっていませんか?
地域の特産品プロジェクトは、ただ商品をページに掲載するだけでは支援が集まりにくいのが現実です。
この記事では、公開までに進めるべき準備の正しい順番と、成功を左右する事前準備について詳しく解説します。
「地域の特産品を出せば支援される?」よくある不安と現実
地域の美味しい果物や伝統の加工品など、魅力的な特産品を使ったクラウドファンディングの相談は後を絶ちません。
自分たちが手塩にかけて育てた商品や地元の名産品なら、きっと全国の人が面白がって支援してくれるはずだと期待が膨らむものです。
しかし、実際の現場では少し厳しい現実にぶつかることがあります。
プラットフォーム上にプロジェクトを公開しただけでは、誰の目にも留まらずに期間が終わってしまうケースが少なくありません。
インターネット上には、毎日数多くの魅力的なプロジェクトが並んでいます。
その中で単に特産品の写真と説明を載せただけでは、見知らぬ支援者に見つけてもらうことはとても難しいのです。
クラファン相談室によく寄せられるお悩みの中に、地元では有名だからネットでもすぐ売れると思っていたという声があります。
地域の特産品というテーマは親しみやすい反面、全国各地で似たような企画が動いているため差別化が難しいという側面もあります。
支援を集めるために本当に必要なのは、ただ良い物を作って待つことではありません。
誰にどのような想いで届けるのかを整理し、公開する前から応援の輪を広げておく丁寧な準備です。

失敗を防ぐ!特産品クラファンを始める前の基礎知識
クラウドファンディングを計画する段階で、まず理解しておきたいのが掲載方式と手数料の仕組みです。
仕組みを正しく把握していないと、目標額に達したのに赤字になってしまったり、リターンの発送ができなくなったりするリスクがあります。
CAMPFIREでプロジェクトを行う場合、大きく分けてAll or Nothing方式とAll In方式の2つの選択肢があります。
どちらを選ぶかによって、資金の受け取り条件やリターンの履行義務が変わってきます。
まだ生産体制が整っておらず、一定の資金が集まらないと商品を作れない場合はAll or Nothing方式が適しています。
すでに商品の生産が決まっていて、認知拡大や予約販売を目的とする場合はAll In方式を選ぶのが一般的です。
また、資金計画を立てるうえで欠かせないのが手数料の計算です。
CAMPFIREでAll or Nothing方式やAll In方式を利用する際の手数料は17%となっています。
これはサービス利用料12%と決済手数料5%を合わせたもので、この合計に対して別途消費税がかかります。
例えば100万円の支援金が集まった場合、手数料と税を差し引いた金額が手元に残る計算になります。
商品の原価や送料だけでなく、プラットフォーム手数料もしっかりと見込んだ上で目標金額やリターンの価格を設定することが大切です。
何から手をつける?公開までに進める準備の「正しい順番」
クラファンを成功に導くためには、準備を進める順番が非常に重要です。
ページのデザインを作ることから始めてしまうと、途中で誰に向けた企画なのかが分からなくなり、行き詰まってしまいます。
クラファン相談室では、公開までに以下の順番で準備を進めることをおすすめしています。
ステップ1:誰に届けるかを言葉にする
最初に行うべきなのは、商品を誰に届けたいのかを明確にすることです。
単に全国の人や美味しいものが好きな人といった広いターゲットでは、誰の心にも刺さらない文章になってしまいます。
かつて地元で暮らしていた出身者に向けて故郷の味を届けたいのか。
それとも特定の料理が好きなこだわり派の人に向けて珍しい調味料として提案したいのか。
届ける相手を具体的にイメージすることで、プロジェクトページで伝えるべき言葉が決まってきます。
特産品の背景にある生産者のこだわりや、地域が抱える課題、なぜ今この商品を届けたいのかというストーリーを整理してみてください。
ステップ2:リターンと目標金額の設計
誰に届けるかが決まったら、次にリターンのラインナップと目標金額を設定します。
地域の特産品プロジェクトでは、お試ししやすい低価格のリターンから、セット販売や体験型のリターンまで幅広く用意することが効果的です。
支援者にとって魅力的なリターンにするための工夫をいくつかご紹介します。
- 単品だけでなくクラファン限定の詰め合わせセットを用意する
- 生産現場の見学や体験チケットなどモノ以外のコトを組み合わせる
- 早期支援者向けの早割や数量限定の特別パッケージを作る
- 支援へのお礼状や活動報告で感謝の気持ちを伝える仕組みを入れる
リターンの価格を設定する際は、商品の原価、梱包費用、送料、そして17%(税別)の手数料を必ず計算に入れてください。
目標金額は、プロジェクトを達成するために最低限必要な実費から逆算して設定するのが基本です。
ステップ3:公開前の呼び水づくりと事前告知
準備の中で最も重要であり、多くの方が完全に見落としてしまいがちなのが公開前の告知活動です。
実は、クラウドファンディングに集まる支援の多くは、公開直後の数日間に集中する傾向があります。
サイトを偶然訪れた見知らぬ人が、支援がまったく入っていないプロジェクトにいきなりお金を払うことは滅多にありません。
最初に支援をしてくれるのは、あなたを直接知っている友人や家族、地元の取引先、既存の顧客など身近な人々です。
公開直後に一定の支援が集まることで、ページ全体に活気が生まれ、後から訪れた見知らぬ人も安心して支援できるようになります。
公開前にあらかじめ応援してくれる人に声をかけ、初日に支援が入る状態を作っておく設計を、クラファン相談室では呼び水と呼んでいます。
プロジェクトのページ審査を申請している間に、知人一人ひとりに連絡を取り、いつ公開されるのか、なぜこの挑戦をするのかを伝えておきましょう。
この事前準備の泥臭い積み重ねこそが、初日のロケットスタートを生み出す鍵となります。
正直にお伝えします:いま特産品クラファンをしない方がいい場合とは
クラファン相談室では、すべての方にクラウドファンディングをおすすめしているわけではありません。
ご相談内容や準備の状況によっては、今は実施しない方がいいとお伝えすることもあります。
例えば、周囲の人への声かけや事前の周知活動に時間を割けない場合です。
ネット上に載せるだけで勝手に売れることを期待している状態では、目標達成は非常に厳しくなります。
身近な応援者を作っていくプロセスに協力が得られないのであれば、挑戦の時期をずらした方が賢明です。
また、すでに確立された販売ルートがあり、通常のECサイトで十分な売上が見込める場合も注意が必要です。
クラファンは単なる通販ではなく、支援者との関係性構築や物語の共有に多くの時間とエネルギーを使います。
手軽に商品を販売したいだけであれば、一般的なネットショップを開設する方がコストや手間を抑えられます。
さらに、商品の賞味期限が極端に短く、配送のコントロールが難しい場合も慎重になるべきです。
支援が予想以上に集まった際に発送が追いつかなくなり、支援者からの信頼を失ってしまうリスクがあるためです。
自分たちの商品やリソースがクラファンに適しているかどうか迷ったときは、無理に公開を急がず、一度冷静に整理してみてください。
まずは身近な人への声かけから。クラファン相談室と一緒に始めよう
地域の特産品を使ったクラウドファンディングは、単なる資金調達の手段ではありません。
自分たちの商品や地域に対する想いを整理し、ファンを作っていく素晴らしい機会になります。
成功させるための第一歩は、立派なページを作ることではなく、あなたの一番身近にいる人に想いを伝えることです。
家族や友人、職場の同僚など、まずは数人の応援者へ声をかけることから始めてみてください。
何から手をつけたらいいか不安なときや、自分たちの特産品で本当に支援が集まるのか確かめたいときは、一人で抱え込まずにご相談ください。
運営会社であるfulfull株式会社が届ける「クラファン相談室」では、準備の順番から呼び水の設計まで、プロジェクト成功に向けた具体的なアドバイスを提供しています。
あなたと地域の大切な特産品が、一人でも多くの支援者に届くよう、私たちは誠実に寄り添い続けます。