集客のノウハウが分からず、公開ボタンを押すのをためらってしまう方は少なくありません。
クラウドファンディングの支援者は、公開したあとの宣伝ではなく、公開前の準備と身近な人への声かけで集まります。
この記事では、初めての方でも迷わずに進められる支援者の集め方を、正しい順番に沿って分かりやすく解説します。
なぜ「公開してから集める」では失敗しやすいのか?
クラファンを検討している方の多くが、「ページを公開すれば、インターネット上の誰かが自然に見つけて支援してくれる」と考えてしまいがちです。
しかし、現実にはプロジェクトを公開しただけでは、なかなか支援者は集まりません。
CAMPFIREで公開されているプロジェクトページを調べてみると、公開から数日が経過しても支援が数件にとどまっているページが一定数存在することが確かめられます。
一方で、公開直後から勢いよく支援が集まり、目標金額を達成しているページも数多く見受けられます。
この違いはどこから生まれるのでしょうか。
大きな理由は、インターネット上の見知らぬ人は、まだ誰も支援していないプロジェクトに対して慎重になる傾向があるからです。
どんなに魅力的な商品や想いが書かれていても、支援者がゼロのままだと「このプロジェクトは大丈夫なのだろうか」と不安を感じてしまいます。
支援を集めるためには、公開後に焦ってSNSで拡散するのではなく、公開する前に「誰が最初に支援してくれるのか」を計算しておく必要があります。
クラウドファンディングには、目標金額に達しなかった場合に支援金を受け取れないAll or Nothing方式と、目標未達でも支援金を受け取れるAll In方式があります。
All or Nothing方式を選ぶ場合、手数料は17%(サービス利用料12%+決済手数料5%、税別)となりますが、目標金額に1円でも届かなければすべての支援金が返金されてしまいます。
どちらの方式を選ぶにしても、公開後に集客を始めるという順番では、目標達成へのハードルが非常に高くなってしまうのです。

支援者あつめの成功を左右する「呼び水」の仕組み
クラウドファンディングにおける支援の動きには、明確な傾向が存在します。
支援の多くは、プロジェクトが公開された直後の数日間に集中する特徴があります。
この公開直後のスタートダッシュを生み出すために不可欠なのが「呼び水」と呼ばれる設計です。
呼び水とは、プロジェクトを公開する前にあらかじめ家族や友人、知人、既存のファンなどに声をかけておき、公開初日に支援してもらえる状態を作っておくことを指します。
街頭での募金活動を想像してみてください。
誰もお金を入れていない透明な箱よりも、すでにお金がいくつか入っている箱の方が入れてみようという気持ちになりやすいものです。
クラウドファンディングもこれと全く同じ仕組みです。
公開初日に身近な人からの支援が入り、達成率が20%や30%と伸びている状態を作ることで、初めてページを訪れた見知らぬ人も「応援してみようかな」という気持ちになります。
CAMPFIREのトップページや検索結果画面でも、支援が多く集まっているプロジェクトは注目されやすい仕組みになっています。
つまり、見知らぬ人からの支援を集めるためには、まず身近な人からの支援という「呼び水」が絶対に欠かせないのです。
拡散力のあるSNSだけに頼るのではなく、まずは自分の手の届く範囲から支援の輪を広げていく姿勢が成功への近道となります。
初めてでも迷わない支援者あつめ3ステップ
事前に支援者をあつめると言っても、具体的にどのような手順で進めればよいのか分からない方も多いはずです。
ここでは、初めてクラウドファンディングに挑戦する方でも迷わずに実践できる3つのステップを紹介します。
ステップ1:応援してくれそうな身近な人をリストアップする
まずは、あなたのプロジェクトや活動を応援してくれそうな人を、思いつく限り書き出してみましょう。
頭の中で考えるだけでなく、ノートやパソコンのシートに書き出すことが大切です。
- 家族や親戚
- 友人や昔からの知り合い
- 過去にお世話になった仕事関係者
- 自身の活動やお店の既存のファン
- 同じ地域で活動している仲間
このように、まずはあなたと関係性がある人を分類しながらリストアップしていきます。
この段階では「本当に支援してくれるかどうか」を深く悩みすぎる必要はありません。
まずは一人ひとりの顔を思い浮かべながら、ご縁のある方を丁寧に整理していくことが最初の作業となります。
ステップ2:プロジェクトの想いやリターンを個別に伝えてお願いする
リストアップが完了したら、公開前に一人ひとりへ連絡を取っていきます。
ここで最も重要なのは、SNSでの全体投稿や一斉送信メールで済ませないことです。
LINEや個別メール、SNSのダイレクトメッセージ、あるいは直接会って話すなど、一人ひとりに合わせた方法で連絡をします。
「なぜこのプロジェクトを立ち上げるのか」「どんなリターンを用意したのか」を自分の言葉で伝えてみてください。
その上で、「公開初日に支援してもらえるとすごく助かる」というお願いを素直に伝えることがポイントです。
あらかじめ公開日と時間を伝えておくことで、初日のスタートダッシュに協力してもらいやすくなります。
ステップ3:公開初日にスタートダッシュを切り、活動報告で波及させる
準備が整ったら、いよいよプロジェクトを公開します。
事前の約束通り、初日に身近な人たちからの支援が入ることで、プロジェクトは勢いよくスタートします。
初日にまとまった支援が集まったら、その感謝と盛り上がりを外に向けて発信していきます。
CAMPFIREのページ内にある「活動報告」機能や、自身のSNSを活用して、リアルタイムな状況を報告しましょう。
「公開初日で目標の30%を達成しました」といった報告を見ることで、周囲の人もプロジェクトの熱量を感じ取ることができます。
初動の勢いと日々の誠実な情報発信が組み合わさることで、次第に友人・知人の外側にいる人々へと支援の輪が広がっていくのです。
【正直なお話】事前準備の時間が取れないなら実施を見送るのも選択肢
クラファン相談室(運営:fulfull株式会社)では、クラウドファンディングに挑戦したいすべての人に対して、無条件に実施をおすすめしているわけではありません。
実施しない方がいい場合は、その理由を正直にお伝えるべきだと考えています。
もし、プロジェクト公開前の準備期間として十分な時間を確保できない場合は、今回の実施を一度見送ることも立派な選択肢です。
クラウドファンディングは、ページを作って公開すれば終わるものではなく、公開前の地道なアプローチこそが成果を大きく左右します。
身近な人への声かけにどうしても強い抵抗がある場合や、事前準備に割ける時間や体力が全くない状態で公開してしまうと、誰の目にも留まらずに終了してしまう可能性が高くなります。
結果として、支援が集まらないまま時間と労力だけを消費し、大きな精神的ダメージを受けてしまうことになりかねません。
クラウドファンディングは、しっかりと準備を整えてから挑戦すれば、想いを形にするための素晴らしい仕組みとなります。
「今すぐ公開しなければならない」という特別な理由がないのであれば、まずは準備期間として2〜3ヶ月ほどのゆとりを持ち、体制が整ったタイミングで公開を目指すことをおすすめします。
まとめ:まずは身近な1人へ相談することから始めよう
クラウドファンディングで支援者をあつめるための本質は、公開後の派手な宣伝ではなく、公開前の準備と身近な人への誠実な声かけにあります。
見知らぬ支援者を遠くから探そうとする前に、まずは自分の身近にいる人たちに想いを届けることから全てが始まります。
支援を集める手順をもう一度振り返ってみましょう。
- 応援してくれそうな身近な人を紙に書き出す
- 個別の連絡でプロジェクトの想いとリターンを伝える
- 公開初日に支援してもらえるよう事前にお願いしておく
- 初日のスタートダッシュを活動報告などで周囲に広げていく
この順番を正しく守ることで、クラウドファンディングの成功率は大きく高まります。
いきなり大勢の人に声をかける必要はありません。
まずは、あなたが一番信頼している身近な一人に対して、「今度こんなクラウドファンディングを計画しているんだけど、どう思う?」と相談してみることから始めてみてください。
その小さな一歩が、あなたの挑戦を支える大きな輪へと広がっていくはずです。