「ネクストゴールを設定すれば盛り上がっているように見えるのでは」と考える方も多いかもしれません。
しかし、ネクストゴールの正しい設定タイミングは「第1目標の100%達成直後」であり、未達成の段階で設定するのは逆効果になります。
この記事では、未達成の焦りでネクストゴールを設定してはいけない理由と、今すぐ打てる現実的な挽回策を分かりやすく解説します。
ネクストゴールの正しい設定タイミングは「100%達成の直後」
クラウドファンディングを公開したものの、思うように支援が伸びないと不安になりますよね。
残り日数が少しずつ減っていく画面を見つめながら、「ネクストゴールを設定してスケール感をアピールした方がいいのでは」と悩むお気持ちはとてもよく分かります。
しかし、結論からお伝えすると、ネクストゴールを設定する正しいタイミングは「第1目標の100%達成直後」だけです。
まだ100%に達していない段階でネクストゴールを設定したり、告知したりすることはおすすめできません。
CAMPFIREで公開されているプロジェクトを見ても、焦って未達成のうちにネクストゴールを出して成功しているケースは少ないようです。
まずは一度深呼吸をして、いま目の前にある「第1目標の達成」だけに全力を注ぎましょう。

未達成の焦りでネクストゴールを設定してはいけない理由
なぜ100%達成前のネクストゴール設定が逆効果になってしまうのでしょうか。
支援者の心理と、プロジェクトの見た目という2つの観点から理由を噛み砕いて解説します。
1. 支援者に「まだ達成していないのに?」と違和感を与える 支援者がクラウドファンディングで応援ボタンを押すとき、プロジェクトの「達成率」を必ず見ています。
例えば達成率40%の状態で「ネクストゴールは〇〇万円を目指します!」と宣言されているのを見ると、支援者はどのように感じでしょうか。
「まだ元の目標すら達成していないのに、高望みしすぎではないか」
「現在の目標すら届きそうにないのに、計画性が薄いのかもしれない」
このように、支援者に疑問や不信感を生んでしまい、応援したい気持ちにブレーキをかけてしまう可能性があるのです。
2. 「呼び水」の効果を弱めてしまう クラウドファンディングにおける支援の多くは、実行者の既存の知人や熱心なファンによる直接の応援から生まれます。
知人や友人に支援をお願いするときに最も協力してもらいやすい理由は、「あと少しで100%達成するから、力になってほしい」というメッセージです。
この「あと少しで達成する」という状態は、周囲の応援意欲を引き出す最大のトリガー(呼び水)になります。
しかし、100%に届く前にネクストゴールという高い山を勝手に示してしまうと、「今自分が支援しても、まだまだ遠いな」と感じさせ、応援の緊急性を奪ってしまうのです。
3. プロジェクトの優先順位がブレてしまう 未達成の段階でネクストゴールの画像を作ったり、追加のリターンを考えたりすると、貴重な時間と体力が削られてしまいます。
残り日数が少ない中でやるべきなのは、ネクストゴールの準備ではなく、1人でも多くの人にプロジェクトを知ってもらうための泥臭いアプローチです。
やるべきことの優先順位をブレさせないためにも、ネクストゴールの検討は100%達成するまで頭から外しておきましょう。
目標未達で苦戦している時に「今日すぐできる」挽回のアクション
残り日数が少なく、目標未達で苦戦している時にやるべきことは、ネクストゴールの検討ではありません。
今すぐ打てる具体的な挽回策にリソースを集中させましょう。
1. 既存の知人・友人へ「個別のメッセージ」を送る SNSでの全体投稿や一斉送信メールだけでは、相手に「自分に向けた連絡だ」と伝わりません。
最も効果的なのは、LINEやメッセンジャーを用いた1対1の直接連絡です。
「プロジェクトを公開して残り〇日になったけれど、どうしても達成させたい」
「もし共感してもらえたら、ページを見るだけでも協力してほしい」
このように、自分の言葉で正直な想いを届けることが、初動や挽期の支援に直接つながります。
クラファン相談室でも、「全体告知から個別連絡に切り替えたことで、数日で達成率が30%上がった」というケースを何度も見てきました。
定型文のコピペ送信は避けましょう。
相手との関係性に合わせた一言を添えることが大切です。
2. 手に取りやすい価格帯のリターンを追加する 支援が伸び悩んでいる原因が「魅力的なリターンがない」「高価格帯のリターンしかない」ことにある場合も多いです。
特に、3,000円〜5,000円程度の「お礼状+限定レポート」や「気軽に購入できるお試し商品」など、手に取りやすいリターンを追加するのは今日からできる強力な一手です。
支援のハードルを下げることで、支援者数を増やし、達成率を一気に引き上げることができます。
※苦戦中の具体的な挽回の手順については、過去記事「クラウドファンディングが集まらない時に今日からできる挽回策」でも詳しく解説しています。
3. 活動報告(活動レポート)を毎日更新する プロジェクトページ内の「活動報告」機能は、現在見にきてくれている検討中の人に活動の熱量を伝える貴重な場です。
- プロジェクトを立ち上げた本当の理由
- 開発や準備の裏話
- 残り日数に対する現在のリアルな気持ち
このように、素直な想増や進捗を更新することで、ページを訪れた人の背中を押すことができます。
4. 既存支援者へ「SNS拡散の協力」をお願いする すでに支援してくれた「第一号の応援者たち」は、あなたの強力な味方です。
活動報告や個別メッセージで、「目標達成まであと〇〇円です。
もしよろしければSNSでシェアしていただけないでしょうか」と丁寧にお願いしてみましょう。
応援してくれた人は「自分が支援したプロジェクトに達成してほしい」と思っているため、快く拡散に協力してくれることが多いです。
100%達成後にネクストゴールを設定する際の上手な目標金額とリターンの追加方法
見事100%を達成できた直後は、最も勢いがあり支援が集まりやすい黄金期です。
このタイミングで適切にネクストゴールを設定することで、さらに支援の輪を広げることができます。
ネクストゴールの適切な目標金額設定 ネクストゴールの金額は、第1目標の「1.5倍〜2倍」程度が目安です。
例えば、第1目標が100万円であれば、ネクストゴールは150万円や200万円に設定します。
あまりにも高すぎる目標(100万円達成後にいきなり1,000万円など)を設定すると、目標までの距離がありすぎて支援者のモチベーションが維持しにくくなります。
「もう少しで手が届く、少し高めの目標」を設定するのがコツです。
資金の具体的な使い道を提示する なぜ追加で資金が必要なのか、その使い道を具体的に提示することが不可欠です。
- 「〇〇万円達成で、商品のカラーバリエーションを1色増やします」
- 「〇〇万円達成で、支援者全員に特製ステッカーをプレゼントします」
- 「〇〇万円達成で、店舗の設備をさらにグレードアップさせます」
このように資金の使い道を明記することで、追加支援の納得感が生まれます。
全体還元(全員への特典)を取り入れる ネクストゴールの設定において非常に効果的なのが、「達成したら既存支援者全員にも特典を追加する」という全体還元のアプローチです。
「ネクストゴール達成で、支援者全員に限定ノベルティを同梱します」と宣言すると、すでに支援してくれた人が「自分にもメリットがあるから」と自主的に拡散してくれるようになります。
達成後のページ更新とリターンの追加手順 100%達成した瞬間に、以下の手順でページを更新しましょう。
- メイン画像やページ上部にバナーを追加:「祝・100%達成!ネクストゴール〇〇万円挑戦中」といった画像を差し込む
- 活動報告で感謝と宣言を投稿:100%達成のお礼と、ネクストゴールにかける想いを伝える
- 新リターンの追加:売り切れた人気リターンの枠数追加や、ネクストゴール限定の魅力的なリターンを公開する
無理にネクストゴールを設定しない方がいいケースとクラファン相談室のサポート
ネクストゴールは、必ずしも全員が設定しなければならないものではありません。
状況によっては、無理に設定しない方がプロジェクト全体の満足度が高まる場合もあります。
ネクストゴールを設定しない方がいい3つのケース 次のようなケースでは、無理にネクストゴールを追わず、第1目標達成の感謝を伝えることに注力するのが誠実な選択です。
- 1. リターンの製造や発送のリソースが限界に近い場合
- 支援者が増えすぎると商品の発送が遅れたり、品質が低下したりする恐れがあります。
- 2. 残り日数が1〜2日しか残っていない場合
- 残り数時間などで無理にネクストゴールを立てても、支援者に焦りや混乱を与えてしまう可能性があります。
- 3. すでに本来の目的を達成するのに十分な資金が集まっている場合
- これ以上の資金集めが必要ない場合は、無理にゴールを引き上げる必要はありません。
クラウドファンディングは、お金を集めることだけが目的ではありません。
応援してくれた一人ひとりに確実にリターンを届け、信頼関係を築くことこそが最も大切です。
「実施しない方がいい」選択も含めて正直にアドバイスします クラファン相談室(運営:fulfull株式会社)は、CAMPFIREの公式パートナーとしてプロジェクトのご相談をお受けしています。
私たちは、「どんな状況でもとりあえずネクストゴールを伸ばしましょう」といった一編倒倒な提案はいたしません。
実行者様の状況や製造ラインのリソース、残りのプロジェクト日数を冷静に分析し、「いまはネクストゴールを設定せず、リターンの準備に集中した方がいい」「今は個別連絡で第1目標に集中しましょう」といったアドバイスを正直にお伝えします。
ちなみに、CAMPFIREの「All or Nothing方式」では、目標未達の場合に集まった支援金を受け取ることができません(手数料は17%=サービス利用料12%+決済手数料5%、税別)。
「All In方式」の場合は未達でも支援金を受け取れますが、いずれにせよ現在の設定方式に応じた最適な挽回プランを立てることが重要です。
もし「残り日数が少なくてどう動けばいいかわからない」「ネクストゴールを設定すべきか判断できない」とお悩みでしたら、一人で抱え込まずにいつでもご相談ください。
現在の状況で打てる最善の一手を、一緒に考えていきましょう。