「大安のほうがいいのかな」「休みの日のほうがじっくり読んでもらえるのでは」と悩む声をよく伺います。
この記事では、クラファンの公開日に関する正直な結論と、公開前に絶対にやっておくべき準備の手順をお伝えします。
「公開日はいつがいい?」おすすめの曜日と時間帯の結論
クラウドファンディングの公開日として、一般的に推奨されるのは火曜日から木曜日の平日です。
時間帯でいうと、19時から22時頃の夜の時間帯がよく選ばれています。
金曜日の夜や週末は、外食や旅行、趣味のイベントなどでスマホを見る時間が減る傾向があります。
そのため、仕事が終わって自宅でひと息つく平日の夜が、最もページをじっくり読んでもらいやすい時間帯とされています。
火曜日の20時に公開したからといって、それだけで自動的に支援が集まるわけではないからです。
クラファン相談室としては、曜日や時間帯はあくまで「迷ったときの目安」程度と考えています。
本当に重要なのは、曜日そのものではなく、公開した瞬間にスタートダッシュを切れる準備が整っているかどうかです。

なぜ曜日よりも「公開前の呼び水(事前準備)」が大切なのか
クラウドファンディングにおける支援の多くは、プロジェクト公開直後の数日間と、終了直前の数日間に集中します。
特に公開初日の数時間でどれだけ支援を集められるかが、プロジェクト全体の成否を大きく左右します。
CAMPFIREなどのプラットフォームでは、公開直後に支援が勢いよく集まっているプロジェクトが「注目のプロジェクト」や人気ランキングの上位に掲載されやすくなります。
プラットフォームを訪れた見知らぬ人があなたのページを見つけたとき、支援額が0円のままだと「まだ誰も買っていないな」と不安になり、支援をためらってしまいます。
逆に、公開直後に一定の支援が入っていれば、後からページを訪れた人も安心して支援しやすくなります。
この公開直後に流れを作るための最初の支援を、私たちは「呼び水(よびみず)」と呼んでいます。
初日に集まる支援のほとんどは、検索で偶然やってきた第三者からではなく、事前にあなたから連絡を受けていた家族や友人、知人、既存の顧客からです。
いくら火曜日の夜というベストな時間帯に公開しても、事前の呼び水を作っていなければ、誰にも気づかれないまま静かなスタートを切ることになってしまいます。
呼び水について理解するためには、クラウドファンディングの契約方式についても知っておく必要があります。
CAMPFIREでは主に2つの方式があります。
目標金額に達しなかった場合に支援金を受け取れず全額返金となる「All or Nothing方式」と、目標に達しなくても集まった支援金を受け取れる「All In方式」です。
ちなみにAll or Nothing方式の場合、手数料は17%(サービス利用料12%+決済手数料5%、税別)となっています。
どちらの方式を選ぶにしても、初動でつまずいてしまうと目標達成のハードルが一気に上がってしまいます。
だからこそ、曜日選びよりも「事前に応援してくれる人をどれだけ集められたか」が命運を握るのです。
初日のスタートダッシュを成功させるための具体的な3手順
初日のスタートダッシュを意図的に作り出すためには、公開前の準備を手順通りに進める必要があります。
感覚で進めるのではなく、明確な数値目標と行動計画を用意しておきましょう。
まずは、初日に目指すべき目標金額を設定することから始めます。
具体的には、最終的な目標金額の20%から30%を、公開初日(できれば最初の24時間以内)に達成することを目標にします。
目標金額が100万円であれば、初日に20万円から30万円の支援を集める計算になります。
目標金額が決まったら、次に協力者リストを作成していきます。
頭の中で考えるだけでなく、ノートやスプレッドシートに書き出すことが欠かせません。
声をかける相手の属性に合わせて、連絡方法を考えておきます。
- 家族や親戚などの身近な人
- 友人や知人、昔の同僚
- 現在のお客様や事業のファン
- 日頃からやり取りのあるSNSのフォロワー
リストアップができたら、プロジェクト公開の1週間から2週間前に個別で連絡を入れていきます。
一斉送信のメルマガやSNSの全体投稿だけでは、人は「自分に向けられた連絡だ」と感じにくいため、初日の支援にはつながりにくい傾向があります。
「○月○日の○時に新しい挑戦を始めるので、スタート直後にページを見てもらえたら嬉しいです」と、一人ひとりに心を込めて伝える姿勢が欠かせません。
最後の手順として、公開直前の最終案内を行います。
公開前日や当日の数時間前に「本日20時に公開します」とリマインドの連絡を入れます。
事前に応援を約束してくれていた人でも、日々の忙しさの中で公開日時を忘れてしまうことはよくあります。
直前の連絡によって、公開と同時にスムーズなアクセスと支援を促すことができます。
準備不足なら「公開日の延期」を正直おすすめする理由
クラファンに挑戦する方の中には、「どうしてもこの日に公開したい」という記念日やイベントに合わせてスケジュールを組む人が多くいます。
しかし、プロジェクトページの作成や協力者への声かけが間に合っていない場合、無理にその日で強行突破するのはおすすめできません。
クラファン相談室では、事前準備や呼び水の集まりが不十分だと判断した場合は、公開日を延期することを率直にお伝えしています。
準備不足のままスタートしてしまうと、初日の勢いが生まれず、プラットフォーム内での露出も増えないまま不成立で終わってしまうリスクが高まるからです。
一度公開されたプロジェクトは、途中でリセットしてやり直すことができません。
All or Nothing方式で目標未達になり、手元に1円も入らない結果になってしまうと、それまでページ作成にかけてきた時間や努力が無駄になってしまいます。
公開日を1週間や2週間遅らせたとしても、プロジェクトの価値が下がるわけではありません。
むしろ準備期間が伸びた分、協力者リストを増やし、リターンの説明文を磨き上げることができます。
妥協して見切り発車をするくらいなら、応援してくれる人たちとしっかりコミュニケーションを取る時間を確保してから公開を迎えるべきです。
クラファン相談室が提案する失敗しないスケジュール設計
公開日当日までに焦らず準備を進めるためには、公開予定日から逆算したスケジュール管理が不可欠です。
ここでは、一般的なプロジェクトで失敗しにくい1ヶ月間の準備スケジュールをご紹介します。
公開予定日の1ヶ月前からは、企画の骨組みとページ作成に取り組みます。
文章の作成だけでなく、掲載する写真の準備やリターン(返礼品)の価格設定を進めていきます。
この段階で、All or Nothing方式とAll In方式のどちらで実施するかを決め、協力者リストの作成にも取り掛かります。
公開予定日の2週間前になったら、プラットフォームへの審査申請を行います。
CAMPFIREでは審査に数営業日かかる場合があるため、余裕を持った申請が必要です。
審査を行っている間に、リストアップした協力者へ個別の声かけをスタートさせます。
公開予定日の3日前から前日にかけては、審査の承認を確認し、最終的なページの表示チェックを行います。
スマホで読んだときに文章が読みやすいか、画像が見やすいかを確認しておくことが大切です。
それと同時に、協力者へ「いよいよ○曜日の○時に公開します」という事前予告を送ります。
そして公開当日を迎えます。
平日の火曜日から木曜日、19時から22時の時間帯に合わせて公開ボタンを押し、すぐに協力者へ「公開しました」と感謝を込めた個別連絡を送信します。
クラファンは公開してからがスタートだと思われがちですが、勝負の8割は公開前の準備で決まります。
カレンダーの曜日や時間帯にとらわれすぎず、あなたを応援してくれる人との関係性が十分に整ったタイミングを、本当の公開日として設定してください。